菊炭の里

菊炭と生産地域を未来に繋ぐために
数年前から植樹活動に取り組んでいます。
ある方と出会い、活動への想いがさらに強くなりました。
今回その方を私達の植樹地にお招きし
皆さんとともにお話をお聴きしたいと思います。

宮城県の気仙沼で牡蠣を育てる畠山さん。

畠山重篤さん宮城県の気仙沼で牡蠣を育てる畠山重篤さんは、30年以上にわたって植林活動を行っておられます。また、中山間地の森林を涵養している地域の子どもたちを海へ招き、体験活動などを通して森の大切さを語られる活動も行っておられます。

なぜ漁業を営む畠山さんが植林や森の大切さを語る活動をされているのでしょうか?

今から50年前、海は汚れていた。

気仙沼漁港漁業の盛んな町、気仙沼。写真のように美しい海が印象的です。

でも実は今から50年前は赤潮で海が汚れていました。海が赤くなると、牡蠣も赤くなり、赤い牡蠣は全て廃棄処分になってしまったそうです。

「このままでは漁ができなくなる。なんとか、赤潮にまみれた海を、もう一度、元の青い海に戻すことはできないものか?」

海を良くするためには森を見なくては、と気づいた。

畠山重篤さん畠山さんが調べていくと赤潮の原因の一つは、家庭排水や農家の使う農薬の流入であることがわかりました。山の森林が荒れ、泥水が川に流れ込むのも問題でした。そして畠山さんは気仙沼に注ぐ大川の上流に落葉広葉樹の植樹をすることを思いついたのです。

1989年に始まったこの植樹運動によって、気仙沼は再び海の青さを取り戻しました。この活動は「森は海の恋人」と呼ばれ、教科書に掲載されるほど有名になりました。

東日本大震災で漁場は壊滅的な被害を受けたにも拘らずカキ養殖を再開することができたのは、これまでの植林と森の手入れのお蔭でした。

能勢から気仙沼まで行ってきました。

小谷さん炭焼き師・小谷さんは能勢町から1000キロメートルの旅をして、世界5大陸から1人づつ選ばれた”フォレストヒーローズ(森の英雄)” の1人でもある畠山さんに会いに行きました。

私たち菊炭振興協議会は菊炭と里山を未来につなぐ植樹会を中心に、菊炭文化と山間部地域を含めた里山を都市農村交流で持続可能にしていくという考えを基軸に活動しています。今年度はその活動をもっと広げるとともに参加者方々とのつながりを厚く長く継続していける工夫を加えたい、そのために畠山さんの力をお借りしたかったのです。

「炭焼き師」と「漁師」の出会い。

畠山さんと小谷さん私たちの植樹地に降りそそぐ雨は田尻川から猪名川そして大阪湾に流れます。川上と川下、農山村と都市の環境に大きく関わる活動です。

「是非、畠山さんの30年の取組を私たちの植樹地でみんなの前でお話をきかせていただけませんか。」

小谷さんの願いが伝わり、畠山さんから快諾いただきました。そして今回の「森の中の講演会」が実現することになりました。

イベント詳細

イベント名 「森の中の講演会」〜森は海の恋人・畠山重篤さんをお招きして〜
開催日時 2019年9月8日(日)13:30〜16:00(現地)
会場 荒木谷植樹地
植樹地近くの木立の中が会場です!
木立の中ですが、飲み物や帽子等の十分な暑さ対策をお願いいたします。(雨天:旧田尻小学校体育館)
集合場所:能勢さとやま創造館(大阪府豊能郡能勢町下田尻303番2)
【8/22追記】
12時30分より能勢さとやま創造館広場にて受付を開始します。
参加者集合時間を利用して、能勢菊炭ミニ見学会を行います。
13時15分に参加者全員で講演会場に向かいます。会場へは歩いて5分程度です。
駐車スペースには限りがあり、台数によっては少し離れた場所をご案内することもありますので、時間には余裕を持ってお越しください。
悪天候時 雨天の場合は講演会場を近隣の旧田尻小学校体育館とします。
【8/22追記】
場合によっては開催そのものが中止となることがありますので、予めご了承ください。
予定変更の場合には、講演会当日の朝9時までにご登録いただいたメールアドレス宛にその内容をご連絡いたしますとともに、当ホームページ上でも掲載いたします。
注意事項 会場は木陰ではありますが残暑が予想されます。飲み物、帽子など暑さ予防の対策をお願いいたします。
植樹地近くの山林が会場です。動きやすい服装でお越しください。
キャンセルや申込内容に変更がありましたら、お早めに事務局にご連絡ください。
イベント内容 宮城県の気仙沼で牡蠣を育てる畠山さんは30年にわたり「豊かな海産物を育む海は、広葉樹の森から運ばれてくる豊かな養分によって支えられている」と上流の山へ植樹を続けてこられ様々な成果をあげられてきました。「森・里・海の関わりを限りなく自然に近づけるのはそこに生活する人間の責任であり、人の心持次第です。」と常に問いかけられています。
また、菊炭の里の地元のパートナーの高校生達(前日にドイツから帰国)が地球環境的な視点で地域の森を守るために日夜奮闘する姿をご紹介します。

スケジュール(8/22追記) 12時30分        受付を始めます
12時40分 ~ 13時10分 能勢菊炭ミニ見学会
13時15分    講演会場の山林へ移動
13時30分    開会のあいさつ 
13時35分 ~ 13時50分  菊炭の里の活動紹介 今後の活動にご期待ください!
13時50分 ~ 14時50分  森の中の講演会 「畠山重篤さんのお話し」
14時50分 ~ 15時05分  休 憩
15時05分 ~ 15時30分  能勢高校 環境保全への取り組みの紹介
             マレーシア(8月)、ドイツ(9月)へと海外の現場で研修
15時30分 ~ 16時  ちょっと話そうグループワーク  ★畠山重篤さんからひとこと
             閉会のあいさつ 記念撮影 さとやま創造館へ移動
             終了

定員 200名
参加費 大人1人 1000円  大学生以下は無料
主催 大阪能勢田尻菊炭振興協議会

参加受付は終了しました

森と海はつながっている