菊炭の里

荒木谷のその後、桜満開の里で花見

昼食の後は、車座になって一人一人が考えていることを話す時間を設けました。

発言したみなさんの言葉を以下に一部抜粋します。

大阪大学理学部 Tさん
「昨年、能勢町プロジェクト(能勢町と阪大が社学連携して食育・食農計画を策定するもの)に他4名の学生とともに参加し、意見交換会で発表させていただきました。ご縁が出来た「能勢の里山」を卒論の研究テーマにしようと思っています。生物多様性全国1位の能勢、長く自然と人が共存してきた能勢、カブトムシやクワガタが好きだった自分にとって昔から知っていた能勢。どういうふうにしたら研究としてまとまるか現時点ではわかりませんが、今年は能勢に何度も足を運んで研究を進めていきたいと思っています。」

関西学院大学人間福祉学部 Sさん
「私は能勢高校のSGHで社会問題について学びました。大学に進んだ今、座学、机上で勉強するだけでなく、地域に入って昔から住んでいる人から話を聞いて、学ぶフィールドワークの重要性を強く感じています。日本が抱えている様々な問題の多くは、地方が潜在している力を発揮して地方が盛り上がることで解決できると信じています。」

能勢高校 Oさん
「生まれたときから能勢町で、保育所、小学校、中学、高校とずっと能勢でした。昨年1年間コスタリカに留学していたのですが、留学先が都会で、人生ではじめて都会暮らしをしました。コスタリカでは治安の悪さもあって、人はあまり外出しません、公園はあっても子どもは遊んでいません。人と人との関わりが学校や会社にしかなく、地域という単位にはないのが印象的でした。能勢に帰ってきて「地域のつながり」があることの良さをあらためて実感しています。」

農家 Uさん
「無農薬の野菜を育てて、野菜セットという形で旬の野菜を大阪市内に配達しています。妻が余った野菜を加工してジャムやピクルスを作ってます。」

農家 Yさん
「能勢で妻と二人で野菜作りをしていますが、冬の農閑期の生業が課題でした。そんなとき炭焼き師の小谷さんが声をかけてくださり、冬場は炭焼きの仕事を手伝っています。年間通じて能勢の自然の中で仕事が出来ることがありがたいです。」

農家 Mさん
「自然農という形で農業をしています。大地の再生というものを意識しています。地上の天気だけでなく、土の下を意識しながら技術や知恵を学んで農業に取り入れています。」

菊炭の里