炭焼きと聞くと炭窯での作業をイメージする人もいると思いますが、炭焼きの仕事は原木を調達するためにほとんどの時間を山での作業に費やします。11月末頃水を吸い上げなくなったクヌギを伐採し、山で約90cm位に切って、窯まで運搬してきます。
炭材は根元を上にして立てるようにして窯の中に入れていきます。品質・形の良い炭材は奥に、悪い炭材は前に並べます。窯奥は良い炭になるが、窯口に近いところは灰になったり、割れが出来たりして良い炭は焼けにくいのです。
窯の中の炭材は天井のほうから分解が始まり、次第に窯底の方へ進みます。炭窯の中の炭化の進み具合は、常に天井のところから次第に窯底へ向かって進みます。炭化の進行にしたがって、煙の温度は次第に上がり、煙の色はやや褐色がかった色になっていきます。
窯止めしてから出炭までは早くて3日、普通4~5日かかります。徐々に冷えることが良炭をつくる条件です。急に冷やすと炭に割れが入って砕けてしまいます。炭窯内の温度が100度まで下がると煙道口を閉じたまま、窯口をわずかに開けても炭に火はつきません。これを確認してから外気を入れて窯内を冷まし、出炭します。
開催日時 | 参加費 |
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備考 |