菊炭の里

菊炭の里・里開き

日本人の郷愁を誘う炭。
炭を美しいと感じる心。

定刻になりました。

「ようこそ菊炭の里・田尻へ」司会の美谷さんの挨拶からスタートです。

玉川遠州流家元である京都南禅寺正的院住職・松﨑大嶺氏による講演「菊炭と茶道」


最初にしていただいたのは埋み火(うずみび)のお話。埋み火とは炉や火鉢の中の炭を使わないときに灰をかけてうめておくこと。加藤忠弘公が詠んだ和歌に、寂しい夜中に灰の中から埋み火を引っ張りだし炭を再び熾してお湯を沸かし、お茶を点てた。…というものがあるそうです。炭から感じる郷愁。古来から日本人が持っている感性、美意識のお話をしていただきました。


禅寺と茶道は深い関係があるそうで、亭主自らお茶を点てることがひとつの修行の一部だそうです。茶道具を運び、道具を並べ替え、お茶を点てる。そのときに炭でないといけない。ガス火でも電熱器でもダメ。お客さんが来るかなり前から「ずっと待っていました」というように炭を熾しておいて、お客さんが着いた頃には炭が落ちている、そこで客の目の前で炭を継ぎ足すのが一つのおもてなし。そのときに安っぽい炭ではダメ。美しい菊炭であるのが望ましい。能勢産の菊炭は京都で最高の「おもてなしアイテム」なんですね。

松﨑氏の講演に続いて菊炭が紹介された映像を視聴。菊炭の基本的知識のおさらいです。

その後、炭焼き師・小谷義隆さんが協議会の二年間の活動をパワーポイントで説明しました。

難しく考えずに楽しむ「和み」の時間。
それも菊炭の魅力。

これまでの活動を振り返ったあとは体育館の外に出てコーヒーブレイク。

能勢菊炭で焙煎したオリジナルの菊炭珈琲です。

通常のガス火焙煎と違い炭の輻射熱を利用した菊炭焙煎珈琲。深い味わいを楽しみながら、しばし歓談。

軽トラCafeの反対側では人だかりが出来ていました。

みなさんの熱い視線の先にいるのは…

本日のピザ窯長のカーンさん。

パン教室を主宰されている岡田先生が作った菊炭パウダー入りのピザ生地。

ピザ窯は炭焼きに使う窯と全く同じ材質・構造でミニチュアサイズのものです。将来はこの窯で炭を焼く計画もあります。

美味しい菊炭ピザを食べながら話が弾みます。

こちらでは手網焙煎の体験をやっていました。

菊炭の新しい可能性。
原木クヌギを使ったグリーンウッドワーク。

体育館の中では昨年から取り組んでいるグリーンウッドワークの紹介。元古さんが手にしているのは手作りのスツール。

材料に菊炭の原木であるクヌギの生木を使います。

本格始動はもう少し先ですが、この時点でお客さんの反応がすごい!元古さんも思わず笑顔。

グリーンウッドワークではシェービングホースと呼ばれる削り台にまたがって木を削ります。この削り台も勿論メンバーの手作り。皆さんに体験していただきました。

開催日時
参加費
備考

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