2021年の植樹に向けて、クヌギのどんぐりから苗木をつくるプロジェクトがスタートしました!その第一回目、今回はドングリを植える畑づくり。能勢はイノシシや鹿によって畑の農作物が被害を受けることが年々増えてきていますので、その対策もします。
最近おなじみになってきた小谷さん手描きのイメージ図。コンクリート打設の際に使われるワイヤーメッシュをL字鋼で固定、周囲をトタンで覆い、最後にネットを張るという計画です!
現場の畑予定地では早朝から管理機で畝立てが行われていました。前日までの二日間雨が続き、土はたっぷり水をふくんでいてコンディションはあまり良くありません。
「これ畑と違うて、田んぼやで…」確かに水がシャバシャバの状態。
しかしだからといって、あきらめないのが菊炭の里メンバー。ぬかるみにハマりながらも予定の作業を進めます。写真は巻尺で直角を出しているところ。(ピタゴラス定理)
畑の方で準備が進んでいる間に、本日の参加者のみなさんが到着されました。まずは菊炭窯前で菊炭師・小谷さんが本日に至るまでの準備の様子を説明。
数週間前に、このようなシードトラップを設営しました。
このようにクヌギの枝から落ちたドングリがたまる仕掛けです。
ドングリ畑に移動する前に、久保柿の収穫体験。
全てが甘い柿ではなく、中には渋柿も混じっています。小谷さんが参加者の皆さんに見分け方を説明。半渋という途中から渋くなる柿もあって要注意です。
高枝切りバサミでプチン。ボタっと下に落とさないように鋏の向きを確認して。
久保柿のプチもぎ取り体験が終わり、参加者の皆さんは菊炭メンバーが作業している畑に合流しました。
イノシシよけのトタンを周囲に配置します。
「最近のシシは下からもぐりこんできよるからなあ…」L字鋼で挟んで、しっかりメッシュと固定します。
畑の周りの囲いが完成しました。
次にネットを張っていきます。
よい感じで張れています。やっぱり直角を正確に出して、高さを揃えると、遠目に見ても仕事がきれいですね。
完成しました!大げさと思われるかもしれませんが、最近の能勢では、ここまでしないと鹿猪にやられてしまうのです。
続いてポット苗づくり。真砂土に畑から採ってきた土を混ぜます。
そこに炭を砕いたものを加えます。
それをかき混ぜます。兄弟力合わせて混ぜてくれました!
これがポットに入れるドングリ。能勢でシードトラップにかかった「田舎のドングリ」と菊炭クラブ提供の「都会のドングリ」の二種類があります。10日間ほど水につけておきました。
ポット苗の作り方を説明してくださるのは菊炭クラブの梅村さん。
「ドングリは縦ではなく横に寝かせるように…」やさしく教えてくださいました。
ポット苗をみんなで量産しているところです。
集中したので短時間にたくさんのポット苗ができました。おつかれさまでした!
作業のあとはお楽しみ。菊炭でいろんなものを焼きます。写真はマコモダケ。
かんてき(大阪弁でいう七輪のこと)を二つ重ねあわせて何をしているでしょう?
遠赤外線の力で美味しい焼き芋ができました。菊炭はやっぱりスゴイ。実は他にもメンバーお手製の銀寄せ栗の渋皮煮、庭で作ったイチジクなどを持ち寄り、参加者の皆さんと秋の味覚を楽しみました。
各自持ち寄ったお弁当を食べながら、本日の振り返り。楽しく充実した一日となりました。
梅村さんが寝屋川から持ってきてくださったクヌギの苗。これでちょうど一年だそうです。一回枯れたが驚異的な回復力で復活したのだとか。野生のクヌギは強いんですねー。
ドングリの里親プロジェクトはまだ始まったばかりです。ぜひ一人でも多くの方にご参加いただきたいと思います。今後の活動レポートもぜひチェックしてくださいね!