来年二月に行う植樹会に向けて、植樹予定地の環境整備と森林ボランティア団体「菊炭クラブ」との交流会を行いました。↑写真は2年前に植樹したクヌギ苗の現在の様子。順調に成長しています。
今回は能勢高校の生徒(交換留学生含む)と菊炭クラブの皆さん、そして協議会メンバー総勢約50名の参加となりました。
植樹予定地の荒木谷に向かう前に、炭窯の前で炭焼き師の小谷さんからミニ菊炭講座。
その後、山に向かいました。今日は風もなく最高の天気。木立の中を進みながら気持ちも浮き立ってきます。
菊炭クラブ代表・高木さんの話。
「里山というのは定期的に木を伐採して、それを燃料として使うためのものです。だから輪伐(りんばつ)というのをやります。山を8区分〜10区分に区切って、それを年に一区画ずつ伐採していく。8年から10年かけて、最初に伐採した所にまた戻ってくる。そこでは切り株から芽が出て枝が出て育っている。それを再び薪や炭として使う。このように8年から10年を一つのサイクルとして輪伐していく仕組みは、燃料の供給方法として非常にすばらしいやり方なんです。これが里山。この里山を守っていくために私たちは活動しています。」
「里山を守るためには木を伐らなくてはいけない。木を伐ったからにはそれを使わないといけない。伐った木をどう使うか?この地方には伝統的に炭焼きの文化があった。だから炭なんです」炭焼きの文化を守ることで山を守り、お茶という日本の伝統も守ることにつながる…自分たちの活動に誇りを持つ山のサムライの皆さん。
尾根を伝って…いよいよ来年の植樹予定地に入っていきます!
予定地に着きました。細長い木が乱立しています。細かい木を伐倒しながら「地ごしらえ」をしていきます。「地ごしらえ」とは山に苗木を植え付けるときに事前に地表の雑草木を刈り払ったり、その刈り払ったものなどを植え付けしやすいように整理すること。
山のサムライから伐採の手順を教わる高校生。
班に分かれてノコギリやナタで木を伐っていきます。
木を倒す方向を確認し…
切り込みを入れて…
木が倒れるときは周りの人に聞こえるように大きな声で知らせます。
木が倒れたら細かい枝をはらいます。
枝はらいが終わったら等高線に平行になるように積み重ねておきます。
これが土留めとなり、斜面の崩壊を防ぐ役割をします。
現場から少し離れたところで、小谷さんによる森の授業が行われていました。小さなお子さんも真剣なまなざし。