菊炭の里

第6回菊炭焙煎ワークショップ

早いもので第六回を数えます菊炭焙煎ワークショップ。年内最後の開催となりました。

会場内のモニタには「いま、茶の湯炭は」とあります。
いま茶の湯炭を取り巻く環境が昔に比べて大きく変化しています。
茶の湯炭を使った珈琲焙煎。これもひとつの新しい流れです。今日はそんなことも意識しながら…。

定刻になりましたのでスタート。総合司会の美谷さん。

大阪能勢田尻菊炭振興協議会・嶌会長のごあいさつ。

炭焼き師・小谷さんによる炭のお話がはじまりました。
まず冒頭に茶道の専門誌「なごみ」に能勢菊炭が6ページにわたって特集記事が組まれたことの紹介がありました。中央のモニタに投影されている里山は能勢のクヌギ山の風景です。


菊炭はオレンジ色の炎が黒炭から湧きあがって炭肌を焼き、菊の形を残したまま白い灰になり、最後にボソッと崩れ落ちる。
その「うつろい」を五感で味わうという奥深い世界であるという話をしていただきました。


茶道における菊炭は最高のもの。
木の皮が薄くて密着していること。細かな菊割れ文様が放射状にあること。条件を満たしているのは全体の二割ほどしかありません。
さらに理解を深めるため菊炭が特集された番組を見ました。

参加者それぞれの席に用意された菊炭焙煎セット。
菊炭の理解が深まるとまた違ってみえてきます。

枝炭「けんけら」を底に敷き詰めます。

バーナーで点火し形状の違う炭を並べていきます。本物の茶道ほどシビアではないものの「炭点前」をある程度意識しながら…。

お母さんと一緒に。本物の日本文化に触れる体験。すばらしいですね。

さあ準備が整いました。五感を使って菊炭のうつろいを目で楽しみながら珈琲焙煎に入っていきます。

菊炭の里