〜2022年(令和4年)5月1日(日)の記録‼️〜
今年は3年ぶりに広く参加者を募集して開催できました!
とは言え、なかなかコロナの今後の感染状況の見通しがつきにくい中、やきもきしながら開催方法を悩むこと2か月近く。やっと4月に入ってイベントとしての開催に踏み切りました。そうと決まれば至急チラシの作成、関係のある場所への配布、また植樹予定の山の準備に大わらわの日々が始まりました。
それから、今年は石橋南小学校のクヌギ苗がホームステイから帰って来ます。
学校の中庭でみなさんに育てられた苗を引き取りに4月20日に小学校へ行ってきました。実は昨年の夏の暑さで3分の1は枯れてしまいましたが、児童のみなさん、先生方や校務員さんのお世話のおかげで大きく育った苗もあるんですよ。全部で40株の苗を車に積んで、能勢に持って帰りました。
今年の植樹会は、4月24日(日)に予定。そして予備日を5月1日(日)にしていました。しかし、4月は後半からは毎週末は雨の天気予報。24日の天気予報も雨…
泣く泣く前日の23日には24日の植樹会の延期を判断し、申し込みいただいていたみなさんに延期の連絡をすることになりました。
しかし、5月1日も週間予報ではなんと小雨模様。
連日菊炭メンバーは気をもみながら迎えた4月30日。明日も天気予報は午前中は雨が残るが、午後にはやむ予報。
「これならいける!当初の予定は午前10時から開始だが、午後からの開催で行こう!」と全員一致で日程の変更はせず、午後1時開始としました。
またまた大急ぎで参加予定のみなさんに時間の変更と念のための雨具の準備等連絡です。急な時間の変更にもみなさん柔軟に対応していただき、本当にありがとうございました。
いよいよ迎えた植樹会当日。
予報通り朝から小雨が降っています。「昼までにやんでくれ!」と皆が願いつつ、朝から会場の準備に取り掛かりました。事前準備からいつもお世話になっている菊炭クラブの方々も順次到着して植樹地の準備です。
そして予報通り、12時前にはしっかり雨がやみ、会場も植樹地も準備が整いました。
さあ、続々と参加者のみなさんの車が到着してきます。
みなさん、分かりますか?
今年はご家族で参加の方が多く、実は最年少は0歳の赤ちゃん!そして子ども達も自分から率先して黄色のヘルメットを着て準備してくれています。毎回植樹会を応援してくれる豊中高校能勢分校の1年生2人も参加してくれました。
菊炭の里美谷さんから、「では、みなさん植樹会の開会です!」
そして中央の嶌会長から開会のあいさつが始まりました。
「今回は菊炭の里の6回目の植樹会です。そして、新型コロナの感染防止のため、植樹会はこの2年間は関係者だけで行いました。やっと3年目にしてこうして広くご案内できました。これからも、これまで通りみなさんと一緒に能勢田尻で植樹会を続けていきます!」
その後は菊炭窯の前に移動します。
小谷さんから菊炭のお話をビデオやパネルを見ながらその歴史や文化、炭の持つ魔法の力(私はそう思うのだけれど)等教えていただき、
実際に菊炭を焼いている窯を見学しました。
この窯の中で、こんなに美しいお茶炭ができるんです!
参加者のみなさんもため息…
では、いよいよ植樹地へ移動します。気をつけて道路を渡って下さいね。
この黒いのは炭。ぬかるんだ坂道で滑ってはいけないと朝から山道に炭をまいてくれました。
今年の植樹地はかなり高い所にあります。ずいぶん登りましたよ。小さい子ども達もがんばって登ってくれました。
やっと到着!
この方は有志「菊炭クラブ」のリーダーの高木さん。
クラブのメンバーと山の保全活動に半生をささげているくらいの方と言っても過言ではありません!そして菊炭の里の植樹会を他のメンバーと共に毎回山の事前準備から応援してくれる頼もしい存在です。
高木さん曰く、「今年の植樹地は最高の腐葉土です。ほら、歩いていると足元がふわふわするでしょう?」確かに!いろいろな枯葉が何層にも重なって絨毯のようにふわふわでした。
菊炭クラブのメンバーの方々からクヌギ苗の植え方をおしえていただきます。
菊炭の里では土に炭の粉を混ぜます。土壌の改良や水はけ等に効果があるんですよ。
苗を植えたら支柱を立てて、シカの食害防止のネットを張って、その留め方は…と
教えて下さいます。
長年に渡って人が山に入らなくなり、山の管理ができなくなって豊かな広葉樹がどんどん減ってきました。奥山に住んでいたシカも新芽を求めて里山に出てこざるを得なくなってしまったんでしょうね…
いずれにせよ、今日の苗が菊炭になる日まで育つのに20年近く。しっかり大きくなって美しい菊炭になっておくれ。
では、みなさんも植樹を始めましょう!
こちらは能勢分校1年生のみなさんと先生方もがんばっています。
1年生の2人は植樹地を縦横無尽に走って、物を運んで、子ども達を助けて、ととても頼もしい活動をしてくれました。立派!
こうして根元に炭を混ぜます。これが菊炭の里流ですね。
そろそろ植樹も完了しました。
みなさん、上ってきてください。
「やっとヘルメットを外せた。今日はがんばって沢山の苗を植えたよ。」
今年は石橋南小学校の里帰り苗を含む250本の苗を植えることができました。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
菊炭の里、恒例の記念写真!
「やったぜー!!」
ちょっと余談ですが、これは何か分かりますか?
そう!仮設トイレです。毎回何となく進化していく仮設トイレ。次回もこうご期待!
この垂れさがったブルーシートとタンクは続いた雨を散水などに活用するための装置。
手を洗ったり、汚れを取るのにとても便利です。ハックルベリー・フィンの生活もまさに菊炭の里にあり、ですね。
そして下山。
山から下りてきたみなさんに試飲していただきました。
「味もいいし、何より健康を考えて作ってくれているのがうれしいね。」とみなさんの評判も上々。どうぞ一息ついて下さいね。
こちらはKGW(菊炭グリーンウッドワーク)体験コーナー。
元古さんが説明してくれています。元古さんの手にあるのは子供用の小さいイス。電動工具を使わずに専用の道具で生木を削って削ってつくりました。座面のベルトの編み込みも素敵でしょう?
お母さんもシェービングホースに初体験!
KGWで作るものはさまざま。手前のスプーンもそうですよ。小皿やコップも並んでいますね。ちょっと時間はかかるけど、味のある逸品ができ上ります。
名残惜しいけれどそろそろお開きの時間。
みなさん、今日は足元の悪い中を本当にありがとうございました。
また、今回は延期の日程での開催となり、参加できなかった方々もあって申し訳ありませんでした。毎回心配している山の天気ですが、今回は特に変則になったにも関わらず。大半の方がご都合をつけて下さり、実施することができました。本当にありがとうござす。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
そして山から最後の荷物が下ろされました。植樹地の片付けも完了し、あとは苗の成長を願うばかりです。