昨年の11月に引き続き、今年も石橋南小学校の4年生のみなさんとドングリのホームステイ事業を行いました。
12月1日、当日は快晴です。今日は6人の菊炭の里のメンバーが伺います。
準備万端、さあ出発。
池田市立石橋南小学校の校門に着きました。
と思いきや、よく見ると花の中に混じってクヌギの苗が!
実は、これは去年小学校で植えたドングリが育った苗です。ポットから地植えに変えて下さっていたんです。夏の暑さで枯れたものもありましたが、こうして校庭で根を張って大きくなってきています。
さあ、もうすぐ授業が始まります。4年生が出てくるまでに準備をしてしまいましょう。
今年は2クラス合同で行うので、授業がスムーズに進むように策を練って来ました。まず、ブルーシートを細長く広げて…。飛ばないようにシートの四隅を緑の袋で固定。
重そうなこの袋の中はポット苗の土。今回は、菊炭の里を出る前にたい肥と土、そして菊炭粉を混ぜて袋に小分けしてきました。
業間の時間になりました。4年生がみんな校庭に出てきます。みんな菊炭の里メンバーに駆け寄って、「何するの?」と興味津々。
さあ、授業が始まりました。
ではあらためまして!菊炭の里嶌会長からみなさんにご挨拶です。
「みなさん、こんにちは!菊炭のこと、山のこと、しっかり聞いてドングリを学校に植えて下さいね。そして2年後には育った苗を山へ返しましょう。」
その後は小谷さんから菊炭のお話しです。
「みんな、能勢の場所は知ってる?池田市の隣、大阪の一番北だね。私たちはそこで美しいい炭づくりを目指しています。それから、山に住む虫を知ってる?クワガタやカブトムシ、みんな菊炭の原木のクヌギの木が大好きなんだ。」
そして美しい菊炭をみなさんに見せてくれました。また、重い原木と炭になった状態の重さを比べました。焼き方を教えてもらって分かったけれど、長い時間をかけて水分を飛ばすんですね。木の水分を考えると、炭を焼ける時期も決まってくるんですね。
次は元古さんが山での食害等を教えてくれました。小谷さんの話にもあったように、山にはたくさんのシカやイノシシがいるからね。でもここなら大丈夫。シカもイノシシもいないから、ドングリは安心して大きくなれる。
クヌギのドングリは15年で成長した木を切って菊炭になる。そしてこの15年の間に葉をたくさん地面に落として、土地は豊かになっていく。自然災害も防ぐことができるんだよ。
では、ドングリの植え方を吉水さんから、お願いします!
「みなさん、ドングリを絵に描きました。芽と根がどこから出てくるか分かるかな?」
吉水さん、パネルを出して…
「ほら、ここから芽が出て、根っこはこっち。だから植え方はこんな風になるんだよ。」
ドングリは丸いからと言って、上下関係なく植えちゃいけないんだ!横にして植えてあげるんだよ。」このお話を聞いて、みんな「えー!?」
そしてポットへの植え方も教えてもらって、さあ、実際に植えていきましょう。
ドングリのための土は元古さん手製の腐葉土堆肥を準備しています。
ドングリは教えてもらった通り、ポットにちゃんと植えました!
能勢のドングリ、石橋南小学校で大きくなあれ!皆さん、よろしくお願いします。
〜2022年(令和4年)5月1日(日)の記録‼️〜
今年は3年ぶりに広く参加者を募集して開催できました!
とは言え、なかなかコロナの今後の感染状況の見通しがつきにくい中、やきもきしながら開催方法を悩むこと2か月近く。やっと4月に入ってイベントとしての開催に踏み切りました。そうと決まれば至急チラシの作成、関係のある場所への配布、また植樹予定の山の準備に大わらわの日々が始まりました。
それから、今年は石橋南小学校のクヌギ苗がホームステイから帰って来ます。
学校の中庭でみなさんに育てられた苗を引き取りに4月20日に小学校へ行ってきました。実は昨年の夏の暑さで3分の1は枯れてしまいましたが、児童のみなさん、先生方や校務員さんのお世話のおかげで大きく育った苗もあるんですよ。全部で40株の苗を車に積んで、能勢に持って帰りました。
今年の植樹会は、4月24日(日)に予定。そして予備日を5月1日(日)にしていました。しかし、4月は後半からは毎週末は雨の天気予報。24日の天気予報も雨…
泣く泣く前日の23日には24日の植樹会の延期を判断し、申し込みいただいていたみなさんに延期の連絡をすることになりました。
しかし、5月1日も週間予報ではなんと小雨模様。
連日菊炭メンバーは気をもみながら迎えた4月30日。明日も天気予報は午前中は雨が残るが、午後にはやむ予報。
「これならいける!当初の予定は午前10時から開始だが、午後からの開催で行こう!」と全員一致で日程の変更はせず、午後1時開始としました。
またまた大急ぎで参加予定のみなさんに時間の変更と念のための雨具の準備等連絡です。急な時間の変更にもみなさん柔軟に対応していただき、本当にありがとうございました。
いよいよ迎えた植樹会当日。
予報通り朝から小雨が降っています。「昼までにやんでくれ!」と皆が願いつつ、朝から会場の準備に取り掛かりました。事前準備からいつもお世話になっている菊炭クラブの方々も順次到着して植樹地の準備です。
そして予報通り、12時前にはしっかり雨がやみ、会場も植樹地も準備が整いました。
さあ、続々と参加者のみなさんの車が到着してきます。
みなさん、分かりますか?
今年はご家族で参加の方が多く、実は最年少は0歳の赤ちゃん!そして子ども達も自分から率先して黄色のヘルメットを着て準備してくれています。毎回植樹会を応援してくれる豊中高校能勢分校の1年生2人も参加してくれました。
菊炭の里美谷さんから、「では、みなさん植樹会の開会です!」
そして中央の嶌会長から開会のあいさつが始まりました。
「今回は菊炭の里の6回目の植樹会です。そして、新型コロナの感染防止のため、植樹会はこの2年間は関係者だけで行いました。やっと3年目にしてこうして広くご案内できました。これからも、これまで通りみなさんと一緒に能勢田尻で植樹会を続けていきます!」
その後は菊炭窯の前に移動します。
小谷さんから菊炭のお話をビデオやパネルを見ながらその歴史や文化、炭の持つ魔法の力(私はそう思うのだけれど)等教えていただき、
実際に菊炭を焼いている窯を見学しました。
この窯の中で、こんなに美しいお茶炭ができるんです!
参加者のみなさんもため息…
では、いよいよ植樹地へ移動します。気をつけて道路を渡って下さいね。
この黒いのは炭。ぬかるんだ坂道で滑ってはいけないと朝から山道に炭をまいてくれました。
今年の植樹地はかなり高い所にあります。ずいぶん登りましたよ。小さい子ども達もがんばって登ってくれました。
やっと到着!
この方は有志「菊炭クラブ」のリーダーの高木さん。
クラブのメンバーと山の保全活動に半生をささげているくらいの方と言っても過言ではありません!そして菊炭の里の植樹会を他のメンバーと共に毎回山の事前準備から応援してくれる頼もしい存在です。
高木さん曰く、「今年の植樹地は最高の腐葉土です。ほら、歩いていると足元がふわふわするでしょう?」確かに!いろいろな枯葉が何層にも重なって絨毯のようにふわふわでした。
菊炭クラブのメンバーの方々からクヌギ苗の植え方をおしえていただきます。
菊炭の里では土に炭の粉を混ぜます。土壌の改良や水はけ等に効果があるんですよ。
苗を植えたら支柱を立てて、シカの食害防止のネットを張って、その留め方は…と
教えて下さいます。
長年に渡って人が山に入らなくなり、山の管理ができなくなって豊かな広葉樹がどんどん減ってきました。奥山に住んでいたシカも新芽を求めて里山に出てこざるを得なくなってしまったんでしょうね…
いずれにせよ、今日の苗が菊炭になる日まで育つのに20年近く。しっかり大きくなって美しい菊炭になっておくれ。
では、みなさんも植樹を始めましょう!
こちらは能勢分校1年生のみなさんと先生方もがんばっています。
1年生の2人は植樹地を縦横無尽に走って、物を運んで、子ども達を助けて、ととても頼もしい活動をしてくれました。立派!
こうして根元に炭を混ぜます。これが菊炭の里流ですね。
そろそろ植樹も完了しました。
みなさん、上ってきてください。
「やっとヘルメットを外せた。今日はがんばって沢山の苗を植えたよ。」
今年は石橋南小学校の里帰り苗を含む250本の苗を植えることができました。
みなさん、本当にお疲れさまでした。
菊炭の里、恒例の記念写真!
「やったぜー!!」
ちょっと余談ですが、これは何か分かりますか?
そう!仮設トイレです。毎回何となく進化していく仮設トイレ。次回もこうご期待!
この垂れさがったブルーシートとタンクは続いた雨を散水などに活用するための装置。
手を洗ったり、汚れを取るのにとても便利です。ハックルベリー・フィンの生活もまさに菊炭の里にあり、ですね。
そして下山。
山から下りてきたみなさんに試飲していただきました。
「味もいいし、何より健康を考えて作ってくれているのがうれしいね。」とみなさんの評判も上々。どうぞ一息ついて下さいね。
こちらはKGW(菊炭グリーンウッドワーク)体験コーナー。
元古さんが説明してくれています。元古さんの手にあるのは子供用の小さいイス。電動工具を使わずに専用の道具で生木を削って削ってつくりました。座面のベルトの編み込みも素敵でしょう?
お母さんもシェービングホースに初体験!
KGWで作るものはさまざま。手前のスプーンもそうですよ。小皿やコップも並んでいますね。ちょっと時間はかかるけど、味のある逸品ができ上ります。
名残惜しいけれどそろそろお開きの時間。
みなさん、今日は足元の悪い中を本当にありがとうございました。
また、今回は延期の日程での開催となり、参加できなかった方々もあって申し訳ありませんでした。毎回心配している山の天気ですが、今回は特に変則になったにも関わらず。大半の方がご都合をつけて下さり、実施することができました。本当にありがとうござす。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
そして山から最後の荷物が下ろされました。植樹地の片付けも完了し、あとは苗の成長を願うばかりです。
延期日 5月1日(日)
今年は雨天で延期です。当初は4月24日でしたが雨天のため延期しました。参加申込みいただいた方とスタッフ総勢80名で楽しみにしていました。なんとか曇りでやりきれるかと思っていましたが天気予報の急変で早朝より延期の連絡となりました。皆様、急な変更で申し訳ございませんでした。延期先日程の予報もすっきりしませんが自然のことなのでしかたありません。安全第一ですすめたいと思っています。よろしくお願いいたします。
残念!今年もイベント開催は見合わせします。
当初4月17日の予定で植樹地の地拵えや苗の手配など進めてきましたがまん延防止重点措置により5月9日に延期しました。しかしながら4月25日からの緊急事態宣言の発令。
今後も状況がどのように変化していくか不明です。苗も新芽・青葉をつけ水を揚げ大きくなろうと準備しています。このままポット苗では枯れてしまいます。
残念ながら本年も昨年同様協議会メンバー及び関係者で植樹を行うこととしました。将来、事態が収束し行動制限が解消されましたら是非当地にてこれまでの植樹観察や植樹活動にご参加ください。お待ちしております。
例年開催しております植樹会について、急激なコロナ感染拡大によるまん延防止等重点措置要請をうけ、4月17日に予定しておりましたが下記のとおり延期を決定いたしました。
開催日 5月9日(日) ※雨天時 5月16日(日)
詳細につきましては今後の状況をみながらお知らせいたします。よろしくお願いいたします。
6月28日 今日はどんぐり畑の密集したクヌギ苗の移植作業を予定していましたが雨模様で延期しました。
そこに、いつも懇意にしてもらってます英語講師カーン先生がうちの子はポットに2本芽が出て大きくなってきて窮屈そうだと相談がありました。
話を聴くと、一つのポットに能勢と都会の公園のどんぐりを二つ植えられたとのこと、3月まで全く沈黙だったのにいきなり芽を出しスクスクと伸び出したとのことです。私のどんぐり苗より茎も葉っぱも大きくしっかりしています。先生いわく都会はご飯となる二酸化炭素が豊富だからじゃない!!って。ほんとかねぇ?
ということで一つのポットに一本づつに移植しました。
6月6日(土)に「菊炭と里山を未来につなぐ植樹会」を無事終えることが出来ました。ご参加の皆様ありがとうございました。本年は当初4月に予定していましたが新型コロナ対応で延期していました。詳細はリポートをご覧下さい。
当日からかなりの日照りが続き苗が枯れるのではと心配をしていました。やはり2から3割程度葉が枯れていました。この時期の植樹は無理があるのでしょうか。その後10日から梅雨入りしなんとか頑張ってくれています。復活を期待しています。
当日はどんぐり畑に育つ新しい苗の植替えも行いました。来年度の「どんぐりのホームステイ事業」に向けてのトライヤルです。
6月6日土曜日の植樹会に向けて、菊炭クラブメンバーと菊炭の里スタッフで当日円滑な植樹作業とするため植樹場所決めやポールの事前設置をしました。
今年は絞った参加者で少人数となることや急斜面が多いため前もって植樹を半分程度済ませました。
高さ140センチのネットでは守れなくなってきています。植樹したクヌギ苗は3年もするとネットからどんどん飛び出し伸びていきます。しかしながらそのネットから伸びた新芽を鹿が食べてしまいます。
このため、140センチのネットを30センチくらい引き上げました。近年、野生動物がますます増加しているように思います。苗を育てるのはなかかな大変な状況です。